コンサルタント・アイ 104号

暑さ厳しい毎日ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
もう少し残暑が続きそうですので、皆さん十分にご自愛下さい。
さて、今月のコンサルタントアイは息子の合宿で学んだことをお話ししたいと思います。最後までおつき合い下さい。

 今月のテーマ
     『強いチームとコミュニケーション』

お盆休みに長男の合宿の引率で菅平に行ってきた。
私は子供の頃からスキーをやってきたので“冬の菅平”は何度も行っているが、“夏の菅平”は初めてであった。その為あまりイメージが湧かなかったのだが行ってみてビックリであった。

■ビックリしたこと
1.約100面のグラウンドがあること
 菅平は高原なのでスキーゲレンデ以外は比較的平らな土地が多い。その為少し整備すればグランドが作れたからなのだろうが、何せグランドの数が半端でない。天然芝、人工芝、土とあらゆるグラウンドがある。

2.集結しているチームが多いこと
 夏の菅平と言えばラグビーの合宿が有名である。大学では早稲田大学等の強豪校、高校では福岡県の高校チャンピオン東福岡高校、あのスクールウォーズのモデルとなった京都の伏見工業高校等々が合宿を張っている。また、ラグビーだけでなくサッカー、陸上、テニスなども春、夏、秋まで合宿を張っているらしい。

3.冬以外の方が儲かる?!
 宿舎の方と話していると、菅平はスキー客の減少で冬よりむしろそれ以外の季節の方が商売になるとのことであった。冬は暖房の燃料が高く、これほどスキー客が減少すると割に合わないそうである。

さて話を戻して長男の合宿の話しをしたいと思う。

今回の長男の合宿はもうお分かりの通り、ラグビー部の合宿である。
ただし、ただの中学ラグビー部の合宿ではない。小学生との合同練習、練習試合を行うための合宿なのだ。
中学生が小学生と合宿して意味があるの??と思われる方も多いと思うのだがそれがとんでもない。相手は日本で1位、2位というスーパー小学生チームなのである。
とにかく普通ではなかなか一緒に練習など出来ない名門チームとの合同練習なので、子供達のみならず引率の父兄、指導者達も少し緊張しながらの参加であった。

午前9時練習が始まった。

噂は聞いていたので想像はしていたが、やはり小学生といえども素晴らしいチームであった。練習を見ているとすぐに子供達の“違い”に気付いた。
このスーパー小学生達と深谷中学の生徒達にどの様な違いがあるのか以下に記したいと思う。

■スーパー小学生と普通の中学生の違い
1.スーパー小学生は1つ1つの練習について、最後まで全力で行う。
    設定されたゴール(トライをとるところ)まで、決して流さない。

2.1つ1つの練習について、何のために行っているか、ポイントはどこかを理解している。また、指導者も練習中に間違えがあるとその場で止めて、子供が理解できるまで説明し、やってみせる。子供はそれを真剣に聞き、すぐに真似る。

3.とにかく声が大きく、練習中も常に声を掛け合っている。
   (これは意味のない言葉を叫んでいるのではなく、キチンとコミュニケーションをとっているところに驚かされた)

4.目標をしっかり持っていて、それも高いレベルに設定している。
  (練習の始めに話していたが、みんな桜のジャージ(※1)を着たいそうだ) 
     (※1) 桜のジャージ=日本代表のジャージ

 とにかく小学生の練習は密度が濃い。それに比べて中学生は・・・・と思っていると、小学生チームの指導者に、中学生が注意、指導を受け始めた。すると段々雰囲気が変わってきたのが分かった。今回の合宿の成果が少しずつ出てきているように思えた。

午後になりいよいよ練習試合が始まった。
中学1年生対5,6年生の試合が始まった。
午前中の練習を見た限り、小学生チームについては、体はそれ程大きくないが機敏で、コミュニケーション力が素晴らしい。したがって、試合をしたら相当やられてしまうのではないかと思っていたらその通りになってしまった。
相手にトライを5本とられてしまい、こちらは0本であった。完敗であった。
 この小学生チームの強さは肉体的な圧倒的強さではなかった。
この小学生チームの強さは、コミュニケーション力であった(もちろん小学生としては素晴らしい技術は持っているが)。

具体的にいうと・・・・『守りでは、各人がしっかりタックルに入り、1人で駄目なら2人で入り相手を倒し、素早くボールを奪い攻撃に結びつける。攻撃ではつないでつないで前進し、それが難しくなると束でかかっていく。そして最終的にはしぶとくトライに結びつけていく。これらは全て選手同士の言葉によってつながっている。まさにコミュニケーションラグビーであった。』 

少し良くなってきたと思ったのもつかの間、中学生が小学生に練習試合で圧倒されたのを見て何とも複雑な気持ちになった。
しかし何とか気を取り直してこの小学生チームはなぜ強いのかを考えた・・・。

この小学生チームが若干の程度の差はあるにしろ、毎年のように全国のトップクラスでいるのはこのコミュニケーションラグビーが出来るからなのだろうと思った。体の大きさに頼ったラグビーをしていては、その年その年で子供のサイズが違うのでいつも強豪と言うわけにはいかないと思う。選手同士でしっかりコミュニケーションを取り、つなぎ、協力するラグビーをするからこそいつも強豪として君臨していられるのではないだろうか。
そして、このような選手を育成している指導者も素晴らしい。
さらにそれをしっかり試合の中で実践できる子供達はもっと素晴らしい。
私はこの合宿に引率させてもらって、本当に素晴らしい子供達、指導者達と出会えたことをとてもうれしく思えた。

さて、最後になるが今回私が気付いたこの“コミュニケーションの重要性”は、企業においても同じ事が言えるのではないだろうか?
社員がミス、無駄、漏れ等がないように、しっかり周りの人とコミュニケーションを取り、業務をすすめていける会社はきっといつでも強いのではないだろうか?いくら技術力のある社員がいても、素晴らしい機械設備があっても、コミュニケーションが取れていない組織では強い会社にはなれないのではないだろうか。
 コミュニケーションとひとことで言っても難しいし、“コミュニケーションをとれ”と言ってもどうしたら良いかわからないであろう。

そこで1つ提案。
コミュニケーションが苦手な人が多い今日この頃。少しずつコミュニケーションがとれるようにトレーニングしてみましょう!
その為に以下のような簡単なことから始めてみましょう!!

 Ⅰ元気に声に出して挨拶をする(おはよう、お疲れさま、ありがとうなど)
 Ⅱ声に出して言葉で依頼する(これお願いします、これやりましょうか?)
 Ⅲ思ったことを話してみましょう(今日暑いですね! ナデシコジャパン感動しましたね!等々)
 ※ポイントは全て声に出して大きな声でしっかり話すこと!!

大人でも意外と出来ない人が多いですよ!

今回のコンサルタントアイはこれにて終了です。
読者の皆様の会社がコミュニケーション力の高い強い会社になりますように!!
                                  
                                                  (栗原 正幸)
 

コンサルタント・アイ | 更新日:2011.08.23