患者さんの残薬フォローのために薬剤師を活用しよう

高齢者の患者さんの場合、内科、皮膚科、整形外科、耳鼻咽喉科、眼科など複数の診療科目でかかりつけのクリニックがあり、各医院から複数の処方箋が出ているケースは珍しくありません。かかりつけの患者さんが、処方通りに薬を服用できているか気になるところです。

患者さんの残薬をフォローするため、地域の薬剤師を活用してみてはいかがでしょうか。

「かかりつけ薬剤師・薬局」が残薬整理や処方提案を実施

1人のかかりつけ医が処方する薬の量が多くなくても、複数の診療科目にわたるかかりつけ医がそれぞれ薬を処方すれば、患者さんは大量の薬を服用することになります。鎮痛剤や胃粘膜保護薬だけでも相当量になるでしょう。高齢の患者さんが処方されている薬を全部並べてみると、医師や薬剤師が真っ青になるかもしれません。

毎食後服用する薬が数十錠を超えていると、服用自体に無理があります。残薬がたまっていても無理はありません。

本来であれば、お薬手帳で処方薬全体を管理できます。しかし、利用している保険薬局やお薬手帳が複数ある患者さんは珍しくないでしょう。

こうした残薬問題を解決するために、平成28年の診療報酬改定では「かかりつけ薬剤師・薬局」という言葉が登場しました。薬剤師が患者さんを訪問し、残薬の整理や処方内容について、患者さんの希望をうかがうのです。

 

もし、「複数のクリニックに通院していて、処方内容が気になる」「薬をきちんと服用できていないようで心配」という患者さんがいるようでしたら、近所で在宅訪問業務を行っている保険薬局を活用しましょう。「患者さんを訪問して残薬を整理し、処方提案してほしい」と相談してみることをお勧めします。

その際は、患者さんにも一言「残薬の整理をしてくれる保険薬局があるのですが、私のほうから連絡してもいいですか」と提案してみてください。残薬問題を解決すると、患者さんが安全かつ適正に薬を服用でき、治療が前進するようになるでしょう。

医療・福祉 | 更新日:2017.03.15