忘年会幹事で磨かれる「決断力」と「当事者意識」

今年もカレンダーの残りあとわずかとなった。そろそろ忘年会の幹事を決めておこう、という企業もあるだろう。

忘年会のようなイベントは、企画立案の能力を図る絶好の機会である。1年の頑張りをねぎらう時間だけに、「たかが忘年会」とは言えないため、幹事は可能な限り多くの社員のニーズをかなえるべく、全力で企画することだろう。

決められた予算のなかでメンバーのニーズに合うお店を選び、メニューを決め、必要なら二次会のお店にもアタリをつけておく。この一連の流れが「企画すること」そのものであり、忘年会を成功させられる社員は企画立案の能力があると言える。

スポーツチームでは、新人選手を忘年会の幹事に指名する所もある。面倒な仕事は後輩の役割、という縦社会的な理由もあるようだが、スポーツに活かせるスキルアップの機会を与えるという意味もあるようだ。

何のスキルアップなのか。それは、「決断力」と「当事者意識」だ。お店選びは、決断力を磨くことにつながる。似たような特徴のあるお店から一つを選ぶのは、実に悩ましいものだ。参加者全員が満足できるお店など恐らくないため、手元にある情報を比較検討して絞り込む必要があるのだが、この作業では決断力を問われる。

そして、忘年会幹事の経験は、他者に寄りかからないメンタルの醸成にもつながる。「予算内ならどこでもいいや」といったスタンスでは、参加者を笑顔にすることはできない。「上司も同僚も自分も、組織全体が楽しめる時間を作ろう」という当事者意識を持つことで、無事忘年会を開催でき、「よくなったな」と上司や先輩社員から肩を叩かれるのだ。

今年の忘年会は、これから成長してほしい若手や、最近ちょっと伸び悩んでいる中堅に、幹事を任せてみたらどうだろう。組織の活性化につながるきっかけとなるのでは?

人的資源 | 更新日:2017.11.15