経理スタッフ世代交代の留意点

業歴が長い建設業の場合、経理社員がベテランという場合が少なくありません。それゆえ現在、世代交代を迎えるケースが目立ちます。これをきっかけに、社長さん自身が経理に対する考え方を改め、経理スタッフを今以上に有効活用することを検討してみましょう。

「経営に役立つ資料を提供する」がこれからの経理の業務

これまでの経理業務といえば、とにかく日々の管理をし、最終的にきちんとした決算書をつくることだと考えられてきた傾向があります。しかし、最近では経理の役割がシフトしています。「経営に役立つ資料を必要に応じて提供すること」が重要な役目だと考えられるようになってきました。

ここで、経理スタッフが世代交代する際の留意点を3つ紹介します。

1. 経理担当者として譲れない気持ちを持つ
経理は営業、工務など他の部門との連携で資金管理をしていく必要があります。しかし、若いことと経理担当がひとりであることを理由に、原価管理や入金状態が甘くなってしまいがち。そうならないよう、厳しくチェックする必要があります。
これからの経理スタッフは営業会議などに積極的に出て、 入金予定変更など情報をこまめに入手することが肝心なのです。

2. 数ヵ月先の資金需要をキャッチする
通常は2~3ヵ月先までの資金繰り表を作成していますが、6ヵ月以上のものを作成することを推奨します。
売上予定が立たなくても、借入金返済や固定費についての支払い予定は立ちます。これらを資金繰り表に計上しておくことで必要売上高をつかみ、社長や営業担当者に「○月先には△△万円の売上高が必要」と具体的な数値目標を伝えることが重要なのです。

3. 借入金元本の返済計画を立てること
借入金元本を計画的に削減するため、3~5年先の借入金残高の予想を立てておくことをおすすめします。それを1年ごとの計画に落とし込み、売上高との整合性をはかり、具体的な計画をつくっておくことが大切なのです。

 

建設業 | 更新日:2011.08.12