危険箇所を色で区別して注意を促す

建設現場の安全管理に活用されているのが「見える化」です。写真やイラスト、目立つ色使いなどで、現場作業員の注意を引くよう工夫することで、安全を確保します。

現場の見える化で欠かせないツールが、カラーコーンです。今回は、カラーコーンで危険箇所を見える化している例を紹介します。

「緑」は安全、「黄」は作業、「赤」は立入禁止

ある工事現場では、3色のカラーコーンとバーを使って、通路を以下のように区域分けしています。

緑…安全通路

黄…作業通路

赤…立入禁止

緑のカラーコーンで区切った安全通路は、現場作業員ではない外部の人でも安全に通行できる通路を示しています。

黄色のカラーコーンで区切った作業通路は、現場作業員が作業中の現場内を安全に通行するための通路です。通行するときには、ヘルメットの着用が必要になります。

赤いカラーコーンは、クレーンの周辺や高所作業車の前後に配置して、立入禁止を促します。カラーコーンで囲まれた内側は、重機と接触する危険性が高いため、人を近づけないように徹底しています。

 

また、同現場はほかにも「見える化」を徹底しています。床の段差でつまづかないように、段差の端に黄色のテープで印を付けています。車両が進入する地下スペースでは、柱に蛍光テープを貼って、接触しないよう注意を促すなど、随所に視覚的な工夫を施しています。

 

新人作業員のヘルメットにはシールを貼って区別

建設現場では、新人や現場に慣れていない作業員が事故に遭いやすいものです。他の熟練作業員も、新人作業員には「そこは危ないぞ」「何か問題はないか」と声をかけて配慮する必要があります。

しかし、誰が新人なのか、誰が作業(現場)に不慣れなのかがわからないと、熟練作業員も周囲に配慮できません。そこで、ヘルメットに新人である旨のシールを貼って「見える化」します。現場配属から半年以内の作業員のヘルメットにはシールを貼って、誰が見ても新人とわかるようにします。そうすることで、みんなで新人を見守る空気が醸成され、現場の安全を保てるようになるのです。

 

安全第一といくら口で言っても、なかなか理解できないものです。危険箇所などを「色」で区別すると、作業員はひと目で注意を払うようになり、現場の安全が確保されるのです。

建設業 | 更新日:2017.05.15